藤岡組紐店のブログ

四代目藤岡潤全の、店番と出張と帯〆製作と、 え〜と、あとなんだっけの毎日です。
 
2007/04/11 23:58:17|潤全話
春なのに
仕事場の裏にムスカリがたくさん咲いています。

ムスカリは一見すると葡萄の房がたわわに実っているかのようです。
ヒアシンス科なので、このことから「ブドウヒアシンス」とも呼ばれるそうです。
甘〜い香りがするので、蜜蜂もこのあたりをぶんぶん飛んでました。
この甘い香りと見た目のかわいさ(美味しさ?)もあって
甘いものに目がない僕はムスカリを見るたびに食べたくなります。
プレーンヨーグルトに花を2つ、3つ添えて(笑)。
春の花でもお気に入りのひとつです。

ご存知のように花にはそれぞれ花言葉があります。
またひとつの花が複数の花言葉を持つこともあるようです。
4月に開花するムスカリは

「通じ合う心」「寛大な愛」「明るい未来」

となんだか春、それも人生の春を感じさせるかのような
ポジティブな花言葉がずらり。
そしてこんな花言葉も。

「失望」「失意」「絶望」

全く真逆のなんともさみしくなるような花言葉です。
蝶は踊り、鳥は歌い、花々がここぞとばかりに咲き乱れる4月なのに、
春なのに、です。
「西洋圏では、紫・青色系に悲観的なイメージを託すことがあり、
この花の悲観的な花言葉は、色から連想されたものと考えられる」
と分析されている方がいらっしゃいました。

ひょっとしたら後者の花言葉のような心境の方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら「冬来たりなば春遠からじ」です。
(僕の好きな言葉です)
「春」はきっと来ると僕は信じています。







2007/04/11 0:33:10|潤全話
「ダリ展」に行ってきました

ちょっと大阪に行く用事があったので
天保山のサントリー・ミュージアムでやっている
「ダリ展〜想像する多面体」に行ってきました。

サルバドール・ダリはシュルレアリスム(超現実主義)を代表する芸術家で
一度観たら忘れられないような強烈かつ(素人目には)意味不明な作品が多いです。
僕は芸術に詳しいわけでも何でもありませんが
なんだか凄いのだけは分かります。
月並みな、というかアホみたいな感想ですが
「こんな絵をよく思いつくな〜」と思います。
ぐにゃぐにゃの時計があって、そこにはアリが集っていて
燃えるキリンがいて、ロブスターもいて
はるか彼方には船の骨組みがあって・・・
ダリの心象風景ってどんなんだったんでしょう?
同じものを見ても他の人とは違うものが見えていたそうですが
それもうなずけます。
奇行も多かったそうで
「ロンドンでの講演では、潜水服を着て登壇したものの
 酸素供給が上手くいかず、窒息で死にかけた」
とか。
笑い事ではありません。

ダリ本人の写真が何枚も貼ってありましたが
凄かったのが頭部のない裸の女性の人形(けっこうリアル)を机にしていました!
これを悪趣味ととる時点で「わかってない」のでしょうか。
でも、わかりません!

大学の図書館でダリとルイス・ブニュエルの
映画「アンダルシアの犬」を観ました。
たった16分の短編ですが
その映像の断片は非常に衝撃的なものです。
有名なのは剃刀が眼球を切り裂く映像です
(キーを打ってて気が遠くなりそうです)。
満月にかかる雲が映し出された直後、
それをなぞるように剃刀が眼球を横一文字に・・・
気になる方だけご覧ください・・・

ダリのトレードマークといえばあのヒゲ。
おなじヒゲを生やす者としてはちょっと憧れます。
でも僕があのヒゲを生やせば一度に怪しさばかりが増して
うちの商品も途端に胡散臭いものになってしまう気がします(苦笑)。
ダリ髭の人って僕は後藤ひろひとくらしか思い浮かびません。
他にもあの個性的な髭を生やす方はいらっしゃるのでしょうか。

サントリー・ミュージアムは特別広いわけでもないのに
何故か妙に疲れました。
美術館(博物館)での歩き疲れは
確か「ミュージアム・フィート」というと聞いた記憶がありますが
定かではありません。
検索したら今公開中の映画「ハッピー・フィート」と
「ナイト・ミュージアム」ばかりヒットしました(笑)。
ご存知の方、僕のあやふやな記憶に一本支えをください!







2007/04/09 21:40:29|伊賀
「チッタ」再訪

お隣の「チッタ」に行ってきました。

前回は父に店番を任せ、母と2人で行きましたが今回は3人で。
今回は肉/魚料理のついたコースを注文しました。

前菜は前回と一緒でした。
チーズを包んだ生ハムが美味しいです。

本日のパスタは3種類なので3人で全頼み。
前回も頼んだスルメイカのパスタに父は舌鼓を打っていました。
母はペンネで僕はタリオリーニ。
ペンネはミートソースにバジルが利いていました。
タリオリーニは手打ちかな?
独特の食感がなかなか面白かったです。
シイラのクリームソースも初めての味!

次はお肉とお魚。
肉は豚ですよ、豚。
きっと伊賀豚でしょう。
伊賀は何度も言うように、牛が有名ですが
豚も美味しいのです!!
風味豊かで美味しかった!
これをパンと一緒に食します。
このパンも中にハーブ(ローズマリーかな?)が入っていて
良かったですね。
(食欲には抗えずまたしても半分食べてからの撮影となりました・・・)

そのあとのドルチェにはバナナプリン。
ぷるぷるの食感に思わず
「君にマニョマニョ」を歌いたくなります。
なにやらクリスピーな食感のものが入ってましたが
なんだったんでしょう??
カシューナッツは分かりましたが・・・
最後にカプチーノを飲んでごちそうさまでした。

食後に2階を拝見させていただきましたが
商品がちょっと増えてますね。
お茶のお稽古もされているようなので
それ関連のものもちらほら。
モダンな柄の伊賀焼きの土鍋とかもありました。

まだまだ盛況のようなのでみなさん予約は絶対に必要です!
ぜひぜひ行ってみてくださいね!!







2007/04/08 23:26:54|潤全話
ゲゲゲの鬼太郎

朝テレビをつけると「ゲゲゲの鬼太郎」がやってました。

幼い頃から怪獣や未確認動物など
異形のものに見せられてきた僕なので妖怪も大好きです。
幼少の頃の妖怪熱もしばらく沈静化していましたが
友人に薦められて読み始めた京極夏彦の小説から
再燃し始めました。

今回の「鬼太郎」は新シリーズで5度目のアニメ化だそう。
まず戸惑うのはキャラクターデザインでしょうか。
80年代の第3シリーズを観てた僕にはどうにもとっつきにくいというか
今風すぎるというか・・・
特に猫娘。
確かに目がパッチリしてかわいらしいにゃんこという気が
しないでもないですが、う〜ん、なんか変。

今日の話は地上げ屋として成り上がった(!)ねずみ男が勤めるビルで怪事件が多発。
原因を調べると昔死刑場があったところにそのビルは建てられており・・・
という話です。
まず冒頭で登場するねずみ男が凄いです。
ちょい不良(ワル)です。
雑誌「LEON」の表紙にでも載ってそうなファッションで登場します。
しかも黄色いスポーツカー(ポルシェ?)に乗ってます。
今日のねずみ男はふとしたきっかけで成り上がるのですが
パソコンをバリバリ使いこなします。
しかも秘書までいました。
一体どこで勉強したのでしょう??

今日の敵は「がしゃどくろ」。
歌川国芳の浮世絵「相馬の古内裏」で有名な骸骨です。
ビル内の人間全ての生気を食い尽くそうとするなかなか恐ろしいやつでした。
鬼太郎はピンチに陥りますが機転を利かせ倒します。

個人的には骸骨妖怪は好みじゃないですねえ。
動物が変化したとか河童の方が個人的には好きです。

来月末に潤全初の山陰は鳥取に出展します。
米子に行くのですが聖地・境港(水木しげるの故郷)に近い!
妖怪オブジェの立ち並ぶ水木しげるロードにも行ってきます!!







2007/04/08 1:07:54|ギャラリー
しとしとぴっちゃん
久しぶりに一日中ギャラリーにいました。

今日は開店時はさほど降ってはおらずぱらつく程度でしたが
次第に雨量は増え、時に本降りになっていました。
折角の土曜日なのに生憎の雨ですが
それでも矢張りふ土曜日、
お客さまの数は平日よりうんと多いです。
お足元の悪い中、ご来店くださいましてありがとうございました。


「しとしとぴっちゃん」といえば言わずと知れた子連れ狼の歌ですが
「しとしとぴっちゃん」が出てくるのは1番であって2番、3番には
「ひょうひょうしゅるる」「ぱきぱきぴきんこ」と
別のオノマトペが登場します。
が2,3年前に放送されていた北大路欣也版では
何故かずっと「しとしとぴっちゃん」だった気が。
確かに「しとしとぴっちゃん」の方が通りはいいですし
コーラスの子どもたちにしても「ぱきぱきぴきんこ」は歌いにくいかもしれませんが
それにしても何故?
真相は薮の中です。
この北大路欣也版ですが時代劇にありがちな予定調和とは無縁で
夜7時からというゴールデンタイムにもかかわらず
非常にスリリングな展開でした。
ご飯時に放映されていたわけですが
ご飯を噛むことすら忘れるくらいだったのです。
再放送希望!!

因みに若山富三郎が拝一刀を演じる映画版「子連れ狼」は
低予算映画の帝王ことロジャー・コーマンが絶賛し
自身がアメリカで上映したため一部で熱狂的なファンがいるそうです。
その代表がクエンティン・タランティーノで
監督作「キル・ビル」でもオマージュが捧げられています。
鮮烈な殺陣シーンがその人気の理由なのでしょうが
(未見のため確かなことは言えませんが)
目を背けたくなるような描写らしいので
興味をもたれた方はある程度覚悟の上でご覧ください。