今日から年度初めということですが 皆さんいかがお過ごしでしょうか?
学生さんや会社勤めをされている方には 3月が別れなら4月は出会いでしょうか。 自営業でも規模を大きくされているところなら兎も角、 うちは親子3人(+組子さん数人)の家内制手工業なので 季節が変わろうと新しい年度になろうと さして変わりはなく、ただただ日常が過ぎていきます。 逆に言えばうちは、大きな工場を構えてそこでずっと仕事をするのではなく デパート催事の出張があるのでそこでのお客さまとの出会いが 一年中あるのは素敵なこととも言えます。
4月といえば思い出すのが サイモン&ガーファンクル(S&G)の「四月になれば彼女は」。 僕の歳でS&Gもちょいとシブすぎという気がしないでもないですが 僕の洋楽原体験ビートルズに続いて二組目がこのS&Gなのです。 ありがちですが、親が買ってきたことで知りました。 この曲はダスティン・ホフマンとキャサリン・ロスの 映画「卒業」でも使われていたのでそれでご存知の方もいらっしゃるでしょう。 ポール・サイモンのギターの爪弾きとアート・ガーファンクルの声が美しい曲です。 S&Gは「サウンド・オブ・サイレンス」「明日に架ける橋」 「スカボロー・フェア」「ミセス・ロビンソン」など 素晴らしい曲がたくさんありますが この2分にも満たない曲が僕は死ぬほど好きです。
歌詞はこんな感じです。
4月になれば 彼女はきっとくるだろう 雨で小川の水かさが増す頃は 5月になれば 彼女はここに落着くだろう ぼくのうでの中で再び眠りながら
6月になれば 彼女は気分をかえ 落着かない素振りで夜をさまようだろう 7月になれば 彼女は飛んで行ってしまう 行ってしまうなんて一言も告げず
8月になれば 彼女はきっと死んでしまう 秋の風は寒々と冷く吹いて 9月になれば ぼくはきっと想い出す 一度は新しかった恋も古びてしまったことを
春風を思わせるようなアートの優しい声と 新しい季節の訪れを感じさせるポールの弾けるようなギター。 始まりを予感させながら、それもいずれは終わってしまう、 出会いと別れが表裏一体であることを (たった)1分51秒の間に表現してしまっています。 小品ではありますがぜひぜひ聴いてみて下さい。 フォーク世代はもちろんのこと、 若い方もきっと気に入ってもらえると思います。 因みに某動画投稿サイトには別の映像に被せてますが この曲が聴けますので 著作権法にそれほど過敏でない方はご覧くださいませ。
先月読んでいた白石一文の「僕のなかの壊れていない部分」で 主人公(♂)がこの曲を弾き語る場面があり 唐突に曲名が出てきたので驚きました。 いきなりこの曲を弾き語られたら僕なら一発で惚れます(笑)。 曲の内容が作品に絡むということはないですが こちらもなかなか面白いです。 興味のある方はぜひ。 |