ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
2025/03/29 13:18:00|その他
サロンカーなにわ
JR西日本が所有する欧風客車「サロンカーなにわ」が京都鉄道博物館で企画展示されていると聞き、所用ついでに見学してきた。
昭和の終わりから平成初期にかけて、JR各社では当時の人々の旅行ニーズに合わせた、豪華な団体臨時列車用の客車が製作され多数運用されたことがある。JR西日本では、この「なにわ」をはじめ、「あすか」、「いきいきサロンきのくに」等々、東海では「ユーロライナー」が関西本線や紀勢本線に度々やってきて沿線を彩ったものだ。特に正月の伊勢詣臨時列車は週末になると各地からやってきて、格好の被写体となったのも懐かしい。
今は、機関車牽引の客車列車そのものが無くなる傾向にあり、また、旅行ニーズの多様化からこうした団体用客車が必要とされなくなり、各社とも車両の淘汰が進んでいる。
JR西日本でもこの「なにわ」のみが残存しているが、大方の予想では、間もなく見納めとのこと。近年は稼働が少なかったが、最近特にこの車両を使ったツアーがたくさん企画されている。博物館での企画展示も、正式な発表はまだないが、ファイナル間近を予感させる。一度でいいから乗ってみたかった思いはある。

※左下の画像は関西本線での「サロンカーなにわ」(柘植〜加太)







2025/02/23 13:14:20|関西本線のこと
名古屋〜伊賀上野直通実証運行2日目
 2回目の実証運行は、ニンニンニンの日に合わせた2月22日、今シーズン最強寒波の中やって来てくれた。午前中の往路は、寒風吹き荒ぶも天気は晴、写真は前回よりもすっきりとしたカットとなったが、復路は一転、昼頃から降り出した雪の中となった。しかし、カメラを構えたポイントの予想通過時刻になっても列車は現れない、最寄りの中継信号機は青(進行現示)になっているのだが、雪と寒さに耐えかねクルマに非難した。スマホでJR西日本の運行状況がわかる列車走行位置を確認すると10分遅延、これくらいの雪でも影響するのかな?それとも別の輸送障害?
 あれこれ考えているうちに、近くの踏切が鳴り出す。特徴ある3つのヘッドライトが煌々と近づき、重厚なカミンズエンジンの響きを残して走り去った。次はまたあるのか?観光需要等実施の評価は如何に?
 意外に世間の注目を浴びた今回の“実験”、今後に展開されるのかどうかも是非、注目してほしい。








2025/02/18 21:31:00|関西本線のこと
名古屋〜伊賀上野直通実証運行1日目
 2月16日、世間が注目する中、関西本線の直通列車実証運行が開始された。
 初日となったこの日、私は伊賀市内の沿線でこの列車を記録すべくカメラを構えた。正月の伊勢初詣や修学旅行臨時列車が多数運転されていた10数年前まではこうして関西本線の線路端で列車の通過を待ったものだが、それらも無くなり、最近は撮影に出かける機会もずいぶん減ってしまった。加太周辺のかつての有名撮影地は混雑することが予想されたため、あまり人が集まらないであろうポイントを事前にロケハンしておいたのだが、それでも既に数名の撮り鉄さんがスタンバイしていて少し驚いた。加えて、従前からアナウンスされていたためか、ご近所さんとおぼしき人たちや何事かと偶然通りがかった人たちも一目見ようと世間話をしながら待っているのが、まるでお召列車でも迎えるようでほのぼのとして良かった。一方で周辺道路では、違法駐車対策か撮り鉄の暴走を警戒してか、パトカーがしきりに行ったり来たりして、少々物々しい。時には画角に侵入してきて少々興覚めする。以前では考えられなかったことだが、各地で常識を逸脱した行為が問題視されていることも背景にあるのだろう。
 さて、肝心の列車は時刻通り眼前を通過した。天気は少し良くなかったもののそれなりの写真が撮れた。急行「かすが」が廃止された平成18年3月以来、JR東海キハ75型2両編成が再び伊賀盆地に現れたことは感慨深いものがあった。
 今回の実証実験はネットニュースやSNSでも取り上げられ、賛否両論が展開されていた。今後の取り組みに反映されなければただの一発花火でしかないのは承知のこと。それでも、利用者の大幅減少で路線存続への危機感が増した状況とはいえ、今まで、関西本線非電化区間の活性化策にあまり積極的でなかった三重県が主導して、伊賀市、亀山市を巻き込み、JR西日本を動かして、JR東海を渋々?承諾させて直通運行を実現したのは大いに評価したいと思う。
 忍者の日に合わせた、2月22日の2回目も無事に運行されることを願い、またどこかの線路端に立ちたいと思う。







2025/01/26 20:48:05|その他
古き良き昭和の電車
正直、南海電鉄のことはあまり良く知らない。沿線に住んだこともないし、縁もないのだが、たまに出かける難波や大阪の彼の地で、普段見かけない色の電車が少し気になってはいたものだ。
そんな中、南海電車と言えはこの色だなと思う懐かしい塗装が、間もなく引退する車両に施され、束の間走ると今流行りのSNSで知り、なぜか惹かれるものがあり、以前から一度行ってみたかった汐見橋線へ見に行ってきた。
汐見橋線は都会の中のローカル線、起点の汐見橋は、近鉄の難波のとなり、阪神電鉄桜川につながった便利な立地であるものの、佇まいは地方私鉄の始発駅といった感じで少しウラ寂しい。
大手私鉄の路線でありながら、施設や設備の更新がされていないのが逆に新鮮に感じる。1面2線しかないが、私鉄らしい行き止まり式の駅ホームに入ると、懐かしい色の2200系が入線してきた。調べると、本線筋の高野線で、平地でも急勾配区間にも適した高性能車だったとのこと。愛称は角ズームカー。
汐見橋線は、駅も、電車も、線路設備も昭和の香りが満ちている。汐見橋だけではなく、約15分ほどの行程にある途中駅も沿線の風景も、2200系が健在なうちに、もう一度ゆっくり訪ねたい、そう思わせる路線だった。







2025/01/01 14:22:00|その他
昭和100年鉄道の今後
あけましておめでとうございます。
画像は、年末に所要のついでに寄った京都鉄道博物館企画展でのショット。さらば381系特急電車(画像左)の展示の様子です。特急やくも号の定期運用を終え、間もなく完全引退するのに合わせ展示されたものです。カラーリングは変わったものの、国鉄の特急電車と言えば基本的にはこの面構えかボンネット型とよばれる鼻先が出たタイプが基本形。そんな当たり前に見られた国鉄の名残を留める車両が、この381系電車も含め、気がつけば本線上からほとんど姿を消してしまいました。
鉄道が交通機関の主役であった昭和は国鉄が誕生、発展し、解体された激動の時代でもありました。今年は、ちょうど昭和100年の年でもあります。右肩上がりだった時代は昔日の彼方となり、人口減少、少子高齢社会が課題とされて久しい時代となりました。日本の経済成長を支えた鉄道網は今後、どういう姿になっていくのでしょうか。
地域によっては既に存廃議論が活発化しているところもあり、身近な伊賀の鉄道でも、伊賀線は言うに及ばず、関西本線でも維持存続が取り沙汰されるようになっています。
しかし、気をつけなければならないのは、民間事業だから赤字路線の廃止は仕方ないという風潮です。鉄道はあくまで地域のインフラ、単純に路線の採算性だけで判断するのではなく、その地域で果たす役割を十分考えるべきものだと思います。
何が正解か、今年も考え続ける1年になりそうです。
※画像右は、381系電車を出雲市の基地から回送する際、牽引の機関車に伴走してきた事業用車両クモヤ145型。こちらも珍しい存在







[ 1 - 5 件 / 325 件中 ] 次の5件 >>