ふとしたきっかけで鉄道趣味の面白さに再び目覚めた。楽しみ方は色々鉄道趣味は奥が深い。私の趣味活動をほんの少し披露し、併せて伊賀地域の鉄道の将来について考えます。
 
CATEGORY:鉄道模型その他

2011/04/03 23:33:43|鉄道模型その他
災害に負けるな!
 去る3月11日に発生した東日本大震災では未曾有の人的、物的被害をもたらし、今なお多くの人が苦難を強いられています。被災された方々にお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復興をお祈りいたします。
 この震災では、東北新幹線をはじめ、多くの鉄道路線も被災しました。被災した路線の中には、廃線の危機を乗り越え、多くのサポーターに支援されながら運行を続けていた茨城県の「ひたちなか海浜鉄道」もあり、震度6強の揺れに地盤が変形し、軌道に大きな損傷を受けた様子がテレビに映し出されていました。私は数年前に、未だ廃線問題で揺れていた茨城交通時代にここを訪れ、熱心に存続運動を続けられている様子に接したことがあります。その後、現在の新会社に経営移管され、様々な取り組みにより順調に運行が続けられていた矢先に、今回の震災の被害を受けたのです。幸いにも地震発生時に運転中の列車に被害はなく、人的被害は免れましたが、軌道修理に3ヶ月、約2億円の費用がかかるとのことです。全長14キロしかない小私鉄にはあまりにも重い負担であるのは間違いなく、今後、復旧費用の支援を募るとのことです。普段でも経営が苦しい鉄道にとって、災害は予期せぬ大敵です。これまでも復旧を断念し廃線になった鉄道もあります。
 しかし、地域住民の大切な移動手段(インフラ)を守り抜くため、この逆境を跳ね除け、完全復旧を成し遂げられるよう切に願っています。






2010/03/22 21:37:20|鉄道模型その他
柘植駅開業120周年記念 鉄道展
 JR柘植駅が開業して今年で120年になるのを記念して、柘植歴史資料館で鉄道展が開催されています。同資料館では過去にも鉄道の町として栄えた場所柄、鉄道に関わる企画展を開催してきましたが、今回は同館所蔵の資料や地区在住の国鉄職員OBの方などの協力によって約180点もの資料を展示しています。
 先日来、機会を見つけて訪れようと思っていましたがようやく行くことができ、貴重な資料を拝見してきました。
 展示内容は柘植駅にちなむ写真などの関係資料のほか、国鉄OBの方からお借りしたものと思われるものなど過去の企画展では見られなかった貴重なものが多数ありました。特に注目したのは、柘植駅開業時の関西鉄道(当時)社長から届けられた招待状や当時の乗車券、SL時代に使われた客車に付けるホーロー製の行き先板、亀山機関区に所属し関西本線や草津線で活躍したC51型100号機のナンバープレートでした。また、柘植駅駅舎に掲げられていた木製の駅名表もあり、あとで聞いたところ、何らかの経緯で散逸し個人所有となっていたものをその方の篤志により、地元に戻すため駅近くの資料館に寄贈されたとのことでした。書は地元に在住した有名な書家の手によるものとのことでした。
 三重県内で最も古い鉄道駅として開業し、草津線、関西本線の結節点として繁栄した柘植駅の歴史を振り返り、これからの同駅のあり方を考える良い機会になるのではないでしょうか?鉄道展の開催は3月25日までとのこと。残り日数も少ないため興味のある方はお急ぎを。






2010/01/08 22:16:41|鉄道模型その他
あけましておめでとうございます。
 新年のご挨拶が、随分、遅くなってしまいました。
 本ブログにお越しいただいている皆様、今年もよろしくお願いいたします。
 新年に相応しい画像をと思いましたが、やはり今年も上野市駅の大しめ縄の画像となりました。昨年もご紹介したかもしれませんが、これは、地元の地域おこしグループが毎年、市の玄関である上野市駅と伊賀神戸駅に寄贈されているもので、右側が頭となる関西風のしめ縄です。かつて、“伊賀は関西”の市民運動を展開したグループの贈り物でありますので、なるほどと思わせます。ただ、最近は市内のスーパーで売られているものも流通が関西方面からのものになりつつあるのか、関西風のものが増えているようです。
この立派なしめ縄が「市駅」の玄関を飾ると、今年の抱負を考えたくなります。今年も地元伊賀地域の鉄道にこだわっていきたいと考えていますが、はてさて、今年はどんな話題や動きがあるのか楽しみであります。まず、伊賀鉄道では、今月中にも新車両(200系)の第2編成が搬入されそうです。春には運用が開始されるでしょう。その後、23年度中にあと2編成が導入される計画です。これに伴い、現行の860系の淘汰が始まります。2月上旬に赤忍者編成がさよなら運転を行うようですが既に同編成は今月3日に運用を離れ、上野市駅の留置線で留置された状態です。出会いと別れがあるのは、鉄道車両でも同じですね。長年伊賀線を支えた車両達に感謝と惜別の思いで最後の勇姿を見届けたいと思います。次にJR関西本線はどうでしょうか。ここ数年は明るい話は殆ど聞きません。今年は活性化に向けた何らかの動きがあることを期待したいものです。撮り鉄趣味的には、毎年正月に運転されてきた初詣団体臨時列車が今年はどの程度運転されるのか?昨年は全くなしという結果だっただけに気になるところです。また、春と秋の修学旅行臨時列車は今年も運転されるのか、期待というより心配の多い路線となってしまいました。
 何はともあれ、今年も元気に明るく無理せずにをモットーにこつこつと趣味活動を深め、併せて地元鉄道を応援していきたいと思います。
 






2009/11/22 18:32:58|鉄道模型その他
名松線部分廃止決定に思うこと。 
 先月8日未明に東海地方を襲った台風18号は、山間の急峻な地形を縫うように走るJR名松線(松阪~伊勢奥津間43.5km)に甚大な被害を与えました。軌道への土砂流出が多数起こり、復旧の可能性を探っていたJR東海は、比較的被害の少なかった松阪~家城間を復旧させたものの、同月29日に最も被害の大きかった家城~伊勢奥津間17.7kmを部分廃止しバス輸送に転換する方針を関係自治体等に通知しました。

 この予期せぬニュースを耳にしたとき、鉄道を愛する者の一人として非常に残念な想いがしたのと同時に地方鉄道の現実を思い知らされた気がしました。
 名松線は、国鉄時代にも第2次廃止対象路線となり、また昭和57年に起こった災害時も一時は復旧を断念しバス輸送とする提案がなされてきました。しかし、沿線の旧美杉村などが熱心な存続運動を展開し、地元の熱意と代替道路が未整備であったことから廃線を免れ、国鉄民営化後もJR東海に引き継がれ経営が続けられてきました。廃線の危機を幾度も乗り越え、もう心配はないだろうと誰しもが思っていた矢先の出来事でした。

 廃線問題の最大の原因が台風被害であるものの、近年の利用状況は国鉄時代以上に悪く、家城~伊勢奥津間では1日90人の利用しかなかったとのことです。悪い言い方をすれば、この実態がありながら既に沿線にはかつてのような存続運動の熱意はなく、恐らく路線活性化への取り組みも少なくなっていたのではないでしょうか。JR東海は結果として冷徹な企業の論理でこの災害を機に不採算路線を整理したいということでしょう。また、沿線自治体は平成の大合併で津市と松阪市に統合され存続運動の中心であった雲出川沿いの町や村は統合され、巨大化した自治体の中では一部地域に特化した課題は優先されにくい事情も影響していると思われます。加えて、沿線地域の少子高齢化の進展により、山の管理が行き届かず治山が疎かになっていたことも土砂被害を大きくしたと言われています。このように考えると、必ずしも自然災害だけが今回の問題を引き起こしたとは考えにくく、極めて人的な要因による部分も否定できないと思われます。

 名松線のみならず、最近では九州の第三セクター鉄道であった高千穂鉄道も同様に廃線に追い込まれた事例がありますし、今後もこのようなことが起こる可能性が十分考えられます。伊賀地域を走る関西本線も今までに土砂被害で長期不通になったことがあり、激しい雨では運転が抑止されることがしばしばあります。伊賀線は昭和57年の災害で桑町駅そばの橋脚が流され長らく不通になったことがあります。社会的に不通状態が大きな影響となる幹線や都市部の鉄道ならば、需要と復旧にかける費用の均衡がとれているためこうした問題は起きないものの、地方鉄道には(特に自然災害を受けやすい路線は)こうした問題を抱える恐れが常にあることを沿線地域は認識する必要があります。
 また、沿線地域がその鉄道を必要とする熱意を常に事業者に伝え、活性化に向けたテーブルを持ち続けることが重要だと思います。事前の相談なくいきなり提案を受けたとて既になす術は限られます。鉄道事業者と常に連携する環境を整えていれば、こうした不測の事態にも対応を考える余裕ができるでしょう。

 今回の問題で考えさせられることは沢山あると思います。
 とにもかくにも名松線の赤錆びたレールに再び列車が走り、輝きを取り戻して欲しいと願わずにはいられません。
 
 画像=左からSL時代の給水塔が未だ残る終着駅伊勢奥津駅 現在の主力車両キハ11、線内唯一の列車交換駅である家城駅では駅員が直立不動で安全を確認する姿が見られる。






2009/11/11 23:28:17|鉄道模型その他
0系新幹線のブログパーツ導入
 サイドメニューに面白いブログパーツを貼り付けました。JR西日本のおでかけねっと:ありがとう0系新幹線スペシャルサイトから取得したものです。毎日23:06に当ブログに0系新幹線がやってくるというものです。
 よろしければ見てやってください。
 そういえば0系新幹線も既に現役を退いて約1年。子供の頃に読んだ絵本に描かれていたのも、持っていた新幹線のおもちゃも、初めて乗った新幹線車両も勿論0系で、就職してからも出張などでよく乗車しました。既に100系も登場していた頃で、古い0系が来るとちょっと残念に思ったこともありました。しかし、私の感覚では、新幹線といえば未だにあの形を想像するんですよね。

ありがとう0系新幹線 ブログパーツ








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