久しぶりの遠征で念願の秩父鉄道を訪問した。関東近辺の鉄道路線は近畿東海エリアに住む者にとっては行きづらく、逆に憧れでもある。お目当てはSLパレオエクスプレス。もう30年以上も運行を続けているのだから恐れ入る。パレオとは秩父地方に生息した海獣にちなんでいると初めて知った。早朝、東京の宿泊先を出て、上野発の高崎線特急でパレオの始発駅熊谷へ向かった。新幹線でも良かったが、在来線は車窓の鉄道風景を楽しめるから良い。今回も色んなものを見ることが出来た。 さて、肝心のパレオエクスプレスは、C58363号機に色を塗り替えた12系客車4両の編成。C58牽引の列車に乗るのは初めてで、旧国鉄蒸気機関車の中ではD51などよりも少し小さく中型とされる。関西本線で運用されたかどうか分からないが、近くの信楽線で活躍する写真をみたことがある。C11などのタンク機関車も良いが、炭水車が付いた機関車はやはり貫禄がある。今回は早期の予約で機関車直近の客車を指定していたので、少し窓を開けて機関車の息遣いを楽しんだ。秩父辺りまでは平坦区間が多いので軽やかに走るが、影森から終点の三峰口までの山岳区間はこの列車のハイライトとも言え力強い走りが楽しめる。多くの乗客は途中で秩父や長瀞観光に向かうが、鉄分補給したい向きには終点までの乗車をお勧めする。折り返しのための転車台での転向作業も間近に見れて満足感がある。 また、秩父鉄道は古くから石灰石を中心に貨物輸送が盛んなため、電気機関車が牽く貨物列車ともすれ違ったり、懐かしい東急や西武の旧型電車とも出会うのが楽しい。 往復乗車して熊谷に戻るとほぼ日中全てを使うことになるが、車内でのんびり景色を見ながら弁当を食べたり、お酒を飲んだりしながらSLの旅を楽しめる乗り得感の高い列車だった。 |