1000年以上も前から続く、世界最古のオーケストラ「雅楽」 口伝で現在まで伝えられ、形を変えずに今にまで残っている。主に笙・篳篥・龍笛の3管で構成されていて、その中でもほぼ主旋律に近い役割をしている横笛である「龍笛」 この音に魅せられた人のページ。
 
2007/08/15 21:32:53|雅楽
ふめん
 暑すぎる。。この時期(今年はとくにかな!?)暑くて冷房入れている部屋でも笛を吹いてると汗が出てきます。去年はまだ外でも吹けたのですが、今年は無理っぽい(^^;

 反響しないような山の上で吹くと、息をつける良い練習になるのですが・・・・最近すさまじい猛暑でさすがに出て行く気も起こりません。

 

 
 この写真は龍笛譜面です。曲は有名な曲「越殿楽」で結婚式など、おめでたいところでよく流れているかな。
実際、越殿楽には平調・黄鐘調・盤渉調と3つがあり、一番有名な越殿楽は平調の越殿楽です。
オリジナルは盤渉調といわれてます。他の二つは盤渉調の越殿楽を改造?したものらしいです。


 雅楽を初めて習うと言ったらまずはこの曲で、正直いうと簡単なんです。けどコレを吹けばその人の技量がわかるっていうぐらい、難しい曲でもあります。
雅楽の中でもこの曲だけ異様で、作者不明、作られた時代も不明。何より曲調が他とは違っていて、完成されているというか、雰囲気そのものが全然違います!!

おまけに、最後の行だけ曲調が違います。2行目までは平調(ひょうじょう)なんですが3行目だけなぜか黄鐘調(おうしきちょう)になってます。

 平調・黄鐘調とでてきましたが、これは洋楽の長調とか短調とかと同じです。

簡単に言うと雅楽では、平調・ひょうじょう(ミ)双調・そうじょう(ソ)黄鐘調・おうしきちょう(ラ)盤渉調・ばんしきちょう(シ)太食調・たいしきちょう(ミ)があります。

季節にも分かれていて、春は双調、夏は黄鐘・秋は平調・冬は盤渉を演奏、という感じにも分けられます。

あと、お葬式には盤渉を演奏します。


絶えた曲調などまだあるのですが、今は簡単にいうとこれだけです。また、太食調は平調と同じ宮音(ミ)ですが、平調に比べて、全然雰囲気が違います。呂旋と律旋の違いみたいですが、ややこしい!?ので止めておきます(汗)

見方は、もちろん今の5線譜とかよりも古い時代ですので、そんなものはありません。
それも、口伝でしたので、メロディーを歌に変えて伝えてきてあります。
それが、真ん中の大きい文字「トラロ ヲルロ」って書いてある所です。これを唱歌といってこれを何回も歌って、曲を覚えます。

これがすごい大事で、吹いているときも頭の中は唱歌を歌いながら吹きます。雅楽=唱歌ってほど大事です。

しかしコレも曲者で、たまに篳篥の旋律を歌ったりして、難しいところもあります。


その大きい文字の横(左)にかいてあるのが、指の押さえ方です。


昔は、こんな譜面なんてものがなく、ほんまの口伝ですからね。。すごいとしかいいようがないです(^^;
こんなふうに譜面におこしたのなんかつい最近の出来事ですからねぇ・・・。


 話がかわりますが、雅楽は武家のたしなみの一つでもあったそうで、吹いていて間違えたら切腹やったとか・・・・、これはなんか怪しいですけどね(汗)




 





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それは
てんりゅうさん>おそらく雅楽の曲を奏楽されていたんだと思います。仏教ではあまり聞きなれない!?と思いますが、神道では普通に使われます。
もともと、中国や朝鮮半島やベトナムなどから入ってきた音楽ですが、整理され日本にあった音楽になり、今では主に宗教音楽として扱われたりしています。
 私としましては、もっともっと宗教音楽というふにこだわらず、日本の音楽として広まっていけばいいなぁっと感じています。
 今では、日本人でありながら洋楽の方が詳しい人が大半ですものね(^^;複雑です。



龍笛  (2008/09/08 23:46:18) [コメント削除]

びっくりしました!
先日祖母の告別式でお経と笙と笛の生演奏がいきなり始まりそんなのはじめてみましたい生成りでびっくりです。あれはなんですか?聞けませんでした。
てんりゅう  (2008/09/02 17:07:22) [コメント削除]

ありがとうございます。
たいした書き込みできませんが、少しずついろいろと、更新していきたいとおもっています。
よろしければ、また、たちよっていってください(^^

龍笛  (2007/08/17 21:02:28) [コメント削除]

越天楽が
季節によって
春は双調、夏は黄鐘・秋は平調・冬は盤渉・・・
これから
心して 親しみます。

筝子  (2007/08/17 0:37:06) [コメント削除]

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