藤岡組紐店のブログ

四代目藤岡潤全の、店番と出張と帯〆製作と、 え〜と、あとなんだっけの毎日です。
 
2007/03/04 1:14:02|ギャラリー
今日の仕事は店が閉まってから
今日は桃の節句、ひな祭りでした。
2月5日のブログにあるとおり、雛人形を出してました。
ということは・・・
出したものは片付けないとだめなわけです。
雛人形をずっと出しているわけにもいかないので
閉店後に片付けました。

この雛人形、七段飾りでいろんなものが乗っていて
けっこう時間がかかりました。
片付けるのが苦手な僕ですが
なんとか綺麗に片付け終わって、
そのままもうひとつの仕事に取り掛かりました。
その仕事とは・・・

この続きは明日のブログにて!

ところで雛人形を出しっぱなしにしてると
嫁入りが遅れるってのはどれくらいあたってるんでしょう??
気になるところです。







2007/03/03 0:54:01|潤全話
マーチ
昨日から3月になりました。

3月って皆さんにとってどのような月なのでしょう?
確か昨日は三重の県立高校の卒業式。
ひょっとしたら会社勤めの方も異動で違う部署にとかもあるのかな?
そういう理由から別れの月という方も多いかもしれません。

先日僕の好きなロック・バンド、くるりから
ギターの大村達身氏が脱退しました。
僕は大村氏加入前、トリオ編成のときからライブに行ってて
初めて彼を見たのは確か今は亡きベイサイド・ジェニーで
クラブ・クアトロの10周年(?)イベントだったでしょうか?
ブラッド・サースティー・ブッチャーズと
マーキュリー・レヴの間の出演でしたっけ。
くるりで一番のくるりらしくないメンバーのような気がします。
(怒られそうですね・・・)
その時は大村氏の加入でカルテット編成になってましたが
慣れてない分違和感があったような気がします。
先ほど友人と電話で話したところ、
いいギターだったのにと言っていました。
きっと脱退を惜しむファンも多いだろうと思います。

ひょっとしたら結成以来初のデュオ編成になったのでしょうか。
リーダーの岸田氏も日記で書いてましたが
同期のバンドが解散していってます。
(厳密に言ったら違うけどスーパーカーとかナンバーガールとか)
そんな中くるりはまだまだ頑張ってくれることと思います。
岸田氏はこうも言っています。

「恋人同士の別れにも似てるような気もする。
 恋に焦がれそして愛し合った仲だが、
 いつの間にか魔法が解けてしまったのだろう」

個人的に3月は何かと落ち込むことが多いつきなのですが
僕はそんな時くるりのセカンドアルバムの冒頭を飾る
その名も「マーチ」の歌詞をよく口ずさんでいます。
こんな歌詞です。

「こんな気分は春一番に乗って消えてゆけばいいのに」

後ろを向いてる暇なんてありません。
前進前進!!







2007/03/02 1:35:24|ギャラリー
版画屋来る
今日は江戸版画の関さんが来店されました。

先日まで大阪で仕事をしていた関さん、今日は京都で少しばかり観光。
僕もたまたま京都の取引先に顔を出していたので
関さんを車に乗っけて帰ってきました。

版画は絵師、彫り師、刷り師の作業に分かれるそうですが
関さんは刷り師です。
でもデパート催事では都合上彫り師に徹し、黙々と板を彫ってます。
「彫りなんて誰にでも出来るんだよ」
なんておっしゃいますが、どこをどう見ても誰にでも出来るようには見えません。
気の遠くなるような細かい作業を彫刻刀を換え、板をくるりと回し
ほりほりしています。

ギャラリーに来られた方はお気づきかもしれませんが
この関さんの版画も飾ってあります。
今あるのは北斎漫画と大津絵。
どちらもユニークな、おもわず顔が綻ぶような版画です。
興味のある方はぜひぜひお越しくださいませ。
なお京王百貨店聖蹟桜ヶ丘店に出展だそうですので
東京近郊の方はぜひとも足をお運びくださいませ。
http://info.keionet.com/index_se.html

実は職人さんの来店は関さんが初めて。
伊賀はなかなか交通の便が良くないところにありますからね(苦笑)。
スケジュールの都合上、滞在時間はあまり長くはありませんでした。
長旅にも懲りずに(笑)、「また来たい」と行ってくれたので
次回はぜひぜひいろんなところをお見せしようと思っております。







2007/03/01 1:44:49|ギャラリー
三十にして立つ
ぼけーーっとしてました、一日中。

風が強いのか店の前を通るのは
学校帰りの高校生ばかり。

伊賀肉の金谷さんとこも駐車場の車はまばら。
来るのは新聞やら本屋さんの集金。

夕方に来られたご近所のおばあちゃんとほうじ茶で一服。
小一時間ほど談笑してました。

おばあちゃんが
「歳はとりとうない」
とおっしゃってましたが
う〜ん、僕もそうです。
僕も今年で30歳。
自分が30になるなんて思ってもみませんでした。
いったいどんな30代になるのか・・・

「子曰く、
 吾れ十有五にして学に志ざす。
 三十にして立つ。(後略)」

と論語にあります。
ゆっくりでもしっかりと自分なりの基礎を確立できるよう努力します!







2007/02/28 1:02:12|潤全話
Let’s 豪徳寺!

招き猫には右手を挙げているものと
左手を挙げているものがあります。

右挙げが金招き、
左挙げが人招き。
もちろんお金を招いてもらわないと困るわけですが
商売をする以上は人を招いてもらわないと話になりません。

ギャラリーにも招き猫はいるのですが
これが金招きの猫。
なのでちょいと新しい人招きのにゃんこを買おうかなと
東京・世田谷の豪徳寺に行ってきました。

招き猫の発祥には諸説あるようでそのひとつが豪徳寺。
彦根藩第二代藩主・井伊直孝が鷹狩りの帰りに
豪徳寺の前を通りかかったときのこと。
この寺の和尚の飼い猫が門前で手招きするような仕草をしてたので
寺にたちより休憩したところ雷雨が降りはじめた。
雨に降られずにすんだことを喜んだ殿様は、後日荒れていた豪徳寺を建て直すために多額の寄進をし、豪徳寺は盛り返したとか。
和尚はこの猫が死ぬと墓を建てて弔い、
後世に境内に招猫堂がたてられ、猫が片手をあげている姿をかたどった招福猫児(まねぎねこ)がつくられるようになったそう。

で、いました。
所狭しとならぶ猫・ねこ・ネコ!!!
お堂の横にそのスペースが設えてあります。
これだけ多くの招き猫を見るのは初めて!
なんだかかわいい!
かつおぶしのパックまで置いてあります(笑)。
思わず携帯で写真を撮って友人に送りたくなります。

そして念願の招き猫を購入・・・
しようと思ったら左手挙げてるにゃんこちゃんがいないじゃないですか?!
・・・
残念〜。
でも満足です。
境内には梅もちらほらと咲き始め、
ぽかぽか陽気で気分よく小旅行が出来たのですから。

ちなみに僕がこの招き猫の話を知ったのは
京極夏彦の「百鬼徒然袋―風」所収の「五徳猫」から。
シリーズものなのでこれだけ読んでも楽しさ半減ですが
妖怪に興味のある方はぜひぜひお読みくださいませ。

蛇足ですが井伊直孝の父、井伊直政は
徳川家康の伊賀越えに同行した面々のひとりですよ。