藤岡組紐店のブログ

四代目藤岡潤全の、店番と出張と帯〆製作と、 え〜と、あとなんだっけの毎日です。
 
2007/02/27 0:25:58|催し
終了!
池袋三越最終日でした。

最終日は何かとバタバタするもの。
今日もお客様が立て続けに来られました。
「え!今日で最後?知らなかった〜」
という方が意外にも多かったです。
池袋に来られる皆さん、
ぜひぜひ三越にもお越しくださいませ!!
確かに東武や西武よりも小さなお店ですが
ゆったりしてる分、サービスは細やかだと思いますヨ。

担当の方がこれまたいろいろとしていただける方で
本当に気持ちよく仕事が出来ました。
次もまたよろしくお願いしますm(_ _)m

今日は一泊して明日はちょっと買い物してきます。







2007/02/26 0:11:27|催し
「さくらん」でありんす
池袋六日目は耐え忍ぶ一日でした。

ので夜は映画を観に行ってきました。
何かと話題の映画「さくらん」です。

http://www.sakuran-themovie.com/

吉原の花魁の話です。
活字ではまず伝えられない、絢爛豪華な着物!着物!!着物!!!
そして遊郭のセットがまたおもしろい!
暴論ですがスクリーンを眺めてるだけでけっこう満足です。

主演の土屋アンナもなかなかいいんじゃないでしょうか。
僕はああいうハスキーな声の女性はちょっと苦手ですが(笑)。

着物好きの方はもちろんのこと、興味のない方にもオススメです。
なお春をひさぐ女たちの話ですので
お子様の鑑賞には不向きな箇所もございますのでご注意を。
ゆめゆめ、春休みに家族で、などとは思うなかれ、でありんす。

それにしても廓言葉はなかなかに興味深かったです。







2007/02/25 1:17:18|催し
作家ものって??
池袋三越五日目です。

夕方、二日目に来て頂いたSさんが再来店。
自称「へそまがり」のSさんのお話は本当に聞いていて痛快でした。
作家もの工芸品をいろんな人が(それこそ必要以上に)有り難がる
世の中の風潮批判には我が意を得たりと膝を打ちたくなる思い。
中でも江戸小紋の人間国宝、故小宮康助氏にすら
落款などの作者証明を「いりません」と言ったという話に脱帽!!


所謂「作家もの」ってどうなの?
ってちょっと思います。
「『○○先生の作品』だから○万円もした」とか。
確かにそれは一品もので他にはないものかもしれません。
確かにそれは○万円に値するものかもしれません。
そういう「作家さん」の存在を否定するわけではありませんし
もちろん「作家さん」は素晴らしいものを作る方なのだろうと思います。

でも藤岡組紐店はそういう商売が出来ませんねえ。
母は伝統工芸士ですから何らかの付加価値を付けてもいいのかもしれませんが
そういうことの出来ない性格なのでしょう。
確かにうちにも高価なものがありますが
それは素人目に見ても
「これだけ手間がかかってたらそれくらいはするだろう」
と思っていただけるようなものと自負しております。
「他にはない商品を作ったら比較対象もないし
 多少値段を高くしても売れるよ」
なんて言われることもありますが
はっきり言って性に合いません!!
僕は「作品」を作る「作家」ではなく
「工芸品」を作る「職人」と思っています。
「職人」はそういうことをすべきではないと思います。

未熟者の僕が志の高いことばかり言うようですが
出来ればお客様のニーズに応え、満足させるよりも
更に上のレベルでの、期待以上の満足を提供できたらと思っています。







2007/02/24 0:52:20|催し
雨の日の百貨店は…
池袋三越四日目です。

ここ池袋三越は駅から少し離れているので
駅にくっついている西武百貨店、東武百貨店と比べて
来客数も少し少なめです。
雨が降ると強いのはやはり
駅から雨にぬれずに行くことのできる百貨店。
なので朝から雨が降っていた今日は昨日よりもお客様も少なめ。
種まきの一日でした。

今日もゆっくり話をされていったお客さまが何人か。
数年前までドイツに住まれていて
そのときに行ったトルコ話で盛り上がったMさんや
南方戦線を戦った方の戦争話などなど。

もうすぐ7時というときにIさん再来店!
しかもお土産まで☆
せっかくですので座って閉店まで話し込みました。
本当に楽しいお話を聞かせていただきました。

この催しも今日で中日となりました。
この週末をなんとか乗り切れるよう頑張ります!!
まだまだ物足りないぜ!







2007/02/23 0:43:43|催し
好奇心猫を殺す
池袋三越三日目です。

穏やかな日が続きます。
こういうときこそ一人ひとりの出会いを大切にせねばと思い
売場から留まって黙々と紐を組んでいます。
なので紐が出来るスピードがはやいはやい!
今朝2本目を組み始めて明日のお昼には出来上がりそうな気配。
努力の甲斐あってか夕方になんとか手組みの帯〆の良さをご理解いただく方に
出会うことが出来ました。

今日は他にも吉祥寺に持っていく予定の高台を頂いた、
Aさんにも初めてお目にかかりました。
Aさんはこちらの方ですが伊賀に何かと縁のある方。
なんと伊賀肉の金谷さんの大ファンだそう。
伊賀にもたまに来られるそうなのでその時はぜひギャラリーで!

閉店前にご来店いただいたIさんは本当に元気な方。
実家の話、書道の硯の話、スキーの話(68歳!)などなど。
やっぱり若い方には若いなりの理由があります。
何にでも興味を持ってやってみることですね。
「好奇心猫を殺す」?
世迷言ですね!!