藤岡組紐店のブログ

四代目藤岡潤全の、店番と出張と帯〆製作と、 え~と、あとなんだっけの毎日です。
 
CATEGORY:くみひも

2007/11/12 2:27:36|くみひも
ぼくの美しい「紐」だから

ブログ初公開、僕の組んだ帯〆です。

笹波組(さざなみぐみ)-37玉

この組み方は柔らかくなりやすいので
少し強めに打ち込んでいます。
(柔らかくなりやすいのですが
 締め心地はさほど変わりません)

これは静岡伊勢丹で組んでいた帯〆です。
僕が催事で高台を持っていくときは
少し小さめのものを持っていっています。
これが小さいので高麗組はちょっとやりづらいので
笹波組を組んでいます。

個人的には高麗組の方が好きなのですが
僕が最初から最後まで組んだ帯〆には変わりはありませんから
やっぱり愛着が涌きますね。
僕が組んだ帯〆は僕が催事に出ているところにしか持って行ってませんので
なかなかレアなのです。
気になる方はぜひぜひ見に来てくださいね!


組紐の話題になるとどうしても専門用語を多用しないと
なかなか文章が成り立ちにくくなりますね。
その都度説明するのも面倒だし、ご存知の方にしても読みにくいだろうし。
というわけである程度の専門用語を説明したページを作らねばなりますまい。
12月はアメリカから帰ってきたら催事もないので
ホームページをもうちょっといじってみようと思います。
乞うご期待!






2007/08/22 23:10:19|くみひも
ネット販売に思うこと
とあるところから「ネット販売しませんか?」というお話をいただきました。

ホームページをご覧いただければ分かるように、
当店はネット販売をしておりません。
またこれからするつもりもありません。
主な理由はホームページに載せていますが
そのほかにも色々と理由はあります。
手組みの帯〆ですから作るのに時間がかかり、
十分な量を揃えられないこと、
色や柄を盗用されかねないことなどなど。

また着物が好きな方でも帯〆までこだわる方が少ないこと、
つまり何万円もするものを締めようと思う方は
どちらかと言えば少数派であり、
写真を見、説明文を読んで買おうと思う方は少ないのでは?
とお話しさせていただきました。
残念ながらネット販売の話はなくなりました。

確かにインターネット上で商品を掲載すれば、
何もせずに売れてコリャ楽チン♪なんでしょうけどね。

ためしにいろいろとネット販売サイトを見てみましたら、
あらあらあら、価格ではどう考えても太刀打ちできません…
中国製と争っても仕方ないのですが。
そもそも「当店通常価格○○円」と実際の販売価格が違いすぎるのはいかがなものか。
だって販売価格が通常価格の半額以下ですよ。
傷物だとか2割引きくらいならまだしも。
呉服関係では値引き当たり前みたいな風潮があるみたいですが
いったいどれだけ掛けて売ってるのかと首を傾げます。
ネット販売を否定する気はありません。
僕もたまに買い物をすることがあります。
でも帯〆はネット販売には向いていないと思うのです。

確かに不便だと思います。
これは当店の、よく言えばこだわり、悪く言えばエゴですが
当店のお客さまにはその不便さも「込み」で愛していただければと思います。
これからも「対面販売」にこだわって行くつもりです。
ぜひぜひお顔をお見せくださいませ!






2007/08/20 23:55:26|くみひも
新しい柄が出来ます
新しい柄の特別注文が来ました。

新しい柄はズバリ、


「猫」!!


そう、にゃんこです。

先週出張から帰ってきて迎えの車中で両親に聞かされました。
ギャラリーに来られた方に猫好きの方がいらっしゃって注文されたそうです。

色や長さの別注はよくありますが
柄の別注は珍しいです。

年内を目処に完成を予定しております。
どうぞご期待くださいませ!

なお例によってこちらでは柄の発表はいたしません。
あしからずご了承くださいませm(_ _)m






2007/08/19 22:51:31|くみひも
20日発売の「きものサロン」に載りました!
今日「きものサロン」編集部から
明日発売の「きものサロン07秋号」が届きました!

早速使われてるかどうかチェックすると・・・

載ってました!!
しかも「夏号」とは違って今回はよ~く分かります!

掲載ページは
・P50:星合-左の女性
・P55:不明-右の写真の左の女性
・P56:50玉耳付配色-右下の写真の左の女性
・P57:春霞-左の女性

となっています。
P55は見てもよくわかりません。
後ろ姿でちょっと見えるだけなのです・・・

そして今回は店名もしっかりと

「藤岡組紐店」

になっていました!
ここは驚くところではないけど(笑)。

20日に書店に並びますので
ぜひぜひご覧くださいませ!






2007/07/11 0:34:52|くみひも
水・水分・湿気・湿度
今日も一日帯〆を組んでいました。

今は速さよりも正確さを心がけているので
今日だけで一尺も組めてないと思います。
帯〆の長さは五尺超。
なんとか今週中には組み上げようと思っています。


ご存知の方も多いかと思いますが、
帯〆は水分に弱いです。
例えばお客さまからよく聞くのが
「汚れたから洗ったらふにゃふにゃで何のコシもなくなった」
という話。

絶対にやめて下さい!!

帯〆に締め心地を求める方は絶対にしてはならないことです。
残念ながら帯〆は汚れてしまったらその汚れはどうにもなりません。
また色に飽きたから、汚れたから染め直すというのも同じことですね。
水に浸けてしまうと、全ての締め心地は失われてしまいます。
茹で上がって固まったパスタにオリーブオイルをかけるとほぐれるように・・・
適切な比喩ではありませんね‐‐;


以前ネット上で組紐をされている方のインタビューを発見しました。
高台の帯〆は竹べらで打ち込んで組まれるものですが、
曰く「雨の日は湿度が高いので強めに打ち込む(大意)」とか。
まだ高台を始めていなかった僕は母にそのことを聞くと
「雨やから強く打ちこまなあかんとかいうよりも
 帯〆の状態は組んでたら分かるから
 その状態によって臨機応変に打ち込む強さを変えなあかん」とのこと。
「晴れ-普通/雨-強め」という単純なことではないのです。

複雑な組み方はこれからもどんどん出てきますが
基本の高麗組の無地をしっかり出来るように頑張ります!






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