街角ブリキのおもちゃ博物館 ティンズ・カフェ

ブリキのロボット、ロケット、クラッシックカーやシルバニアファミリー歴代ハウス等  ノスタルジックなソフトビニール人形、雑貨等その様子はまさにひっくりかえったおもちゃ箱。圧巻です。
 
2026/02/06 17:57:23|その他
希望の丘物語 全5話 【第5話】
■第五話
リンリン シャンシャン リンリン シャンシャン さらに十年が流れました。街の景色は少し変わり、新しい建物が立ち並びましたが、希望の丘は変わらず、静かに街を見守っています。私はすっかりおばあちゃんになり、夫も白い髪が目立つようになりました。今年のクリスマスは、長男が彼の妻と、そして彼らの間に生まれたばかりの小さな娘を連れて帰省してくれることになりました。家は、久しぶりに賑やかな笑い声に包まれています。 夕食後、長男の娘、つまり私の孫娘が、私の膝の上でキラキラした目で尋ねました。 「おばあちゃん、サンタさんのお話、聞かせて!」私は優しく微笑み、孫娘に「希望の丘」の物語を語り始めました。私が高熱を出した幼い頃のこと、母が私のために祈ってくれたこと。そして、私が夫のために丘に登ったこと。さらに、息子が大切な友人のために願った、あのクリスマスの夜のこと。話を聞き終えた孫娘は、小さな声でつぶやきました。 「私も、いつか誰かのために、希望の丘に登りたいな」 その言葉に、私は胸が熱くなりました。愛する人の幸せを願う心は、こうして次の世代へと受け継がれていくのだと、改めて実感しました。 長男は、優しく娘の頭を撫でながら、私に言いました。「お母さん、あの時、僕が願った友人は、今ではすっかり元気になって、自分の夢を叶えているよ。そして、僕も、誰かのために願うことの尊さを、あの日、改めて知ったんだ」彼がそう話す横で、彼の妻も穏やかに微笑んでいます。 夜も更け、孫娘を寝かしつけた後、私は夫と二人で窓辺に立ちました。外は穏やかな雪が降り続いています。「希望の丘は、これからもずっと、たくさんの願いを見守ってくれるだろうね」 夫の言葉に、私は深く頷きました。この丘が教えてくれたのは、愛する人の幸せを願う心が、どれほど大きな奇跡を生み出すかということ。そして、その温かい想いが、時を超え、人から人へと繋がっていく尊さでした。 リンリン シャンシャン リンリン シャンシャン 遠くから聞こえる鈴の音は、過去から現在、そして未来へと続く、愛の歌のようでした。
皆さんの街にも、きっとサンタに逢える希望の丘はありますよ。 ただし、願いは愛する人への願いだけですよ。 お忘れなく…☆





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