関西本線の名古屋から湊町間が、全線非電化だった半世紀ほど前。鉄道100年に始まり、湊町奈良間電化を控えて、空前のSLブームが巻き起こった。平成の時代も終わり、懐かしさを通りすぎ伝説の世界に入った、あの時代にタイムスリップする懐古鉄なブログです。
 
2025/06/10 18:32:00|保存機
C5345交通科学館
もう一つの伝説の母校の卒業アルバムに、1972(昭和47)年の5月に修学旅行で大阪から京都へ行った際に、弁天町駅前の交通科学館で撮ってもらった写真があった。左) つばめのヘッドマークを付けたC5345の正面にて。中) 機関助士席側のキャブへの階段にて。

写っている同級生には、国産で唯一3シリンダーの名機C53のプラモデルを作ったと言っていた子を含め、おやっ(親父)さんが国鉄職員の子は6人はいたと記憶している。そういった関係で、この年の10月に京都の梅小路蒸気機関車館が開館して、C5345が移動するのを知っていて、今のうちに交通科学館へ、だったのかは定かではない。

卒業アルバムは製本された物ではなく、普通のアルバムに思い出話や寄せ書き等が、ガリ版で両面印刷されたページを追加した手作りの代物。先生いわく、各自が写っている写真をくばるので、レイアウトを考えてフォトコーナーで貼って、自分だけのを作るようにとの事だった。当方は、その後、伊賀上野(駅)界隈で撮った関西本線のSL写真も貼っていた。

ガリ版原稿は、鉄筆で引っ掻いた訳ではなく、謄写ファックス製版機で作っていた。一つのドラムに手書きした紙原稿をセット、隣のドラムにガリ版原紙をセット。くるくる回りながら、紙原稿を光センサーで読み取り、ガリ版原紙を熱で溶かすという仕組み。作ってる感を出す為か、先生が教室に置いて、原紙が溶ける匂いと共に何枚か原稿が出来上がって行った。

他の子らを、そのまま出せないので、黄色い帽子に付けていた校章を、デジタル復刻したのを合成した。伝説の母校というだけあって、現在、ネットの魚拓ことウェイバックマシンを含むネット上では、校章がはっきりと写った校旗やイラスト等は、全く見当たらず。

仕方がないので、右) 卒業アルバムの表紙に金色で印刷されたのを元に、かすれた部分を想像しながら補填して作り上げた。三っつ田があったのは間違いないが、中央の学の字をもじった様な部分は、細部がこうだったかは全く記憶がない。微妙に異なる、とかがあれば指摘のほどを。

C5345は、鷹取工場で復元、復活走行の後、1962(昭和37)年の鉄道90年で開設される交通科学館で、静態保存されたのは知られた通り。Youtubeには、その時の貴重な動画走行音がUPされている。通常の2気筒のSLならボボ ポポと4拍子。6拍子とされる3気筒のドラフト音が、どのように聞こえるのかは長年の憧れで、初めて聞いた時は感動ものだった。

mo-yanの鉄道アルバム国鉄のページC5345では、復活走行時に、実際に撮りに行かれて、その時の様子が公開されている。

 




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Re:C5345
コメントありがとうございます。なぜに2日だけの復活走行とのことで。
このへんを調べますと、交通科学館で静態保存するのが主目的で、走行関係はすり減っていた動輪のタイヤ交換はせずに、本線走行ができる状態に持って行ったそうです。記念走行が2日かぎりのスケジュールで、決まっていたのではと思います。

最終日の1961/9/21は、鷹取工場を出て大阪駅で展示、吹操から城東貨物線で竜操へ、関西本線と環状線の境川信号所の先の浪速貨物駅まで自力回送して、翌日、陸送したそうです。
1972年の梅小路蒸気機関車館へは、この逆のルートで関西本線を通って無火の(甲種?)回送で、竜操から吹操に出て京都へとのこと。環状線の弁天町駅は高架上にありますし。

"mo-yanの鉄道アルバム" 様のサイトですが、新たなURLに変っていて更新されているのに気付き、記事中のリンク先を修正しました。

moni5187  (2025/06/18 21:18:23) [コメント削除]

C5345
特異な3シリンダー機ゆえに短命に終わった悲運のカマですが、唯一45号機が当時の交通科学館→梅小路蒸気機関車館→京都鉄道博物館で保存されたのは幸運だったといえます。それにしても静態保存を前に2日間のみ動態復活されたのはどういう理由なのか謎です。中には流線形のお面を被せられたものもありましたが、私はデフレクターのないこのカマのフォルムが結構好きです。
伊賀鉄道部管理人  (2025/06/18 18:07:18) [コメント削除]

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