当店の最古の機械といっても過言ではない玉摺機。
最近ベルトが切れそうになってきたので、メンテナンスして頂きました。
この玉摺機は私が産まれるずっと前より、魚町本店で祖父の頃から使っていたもので、その頃のメガネは近視の方も、遠視の方も、老眼の方も、今でいう既製メガネ(レンズが入った状態で製品化されているメガネ)で、ご購入頂く方はいろんな眼鏡をかけてみて、良く見える眼鏡を選ぶといったシステムだったらしいです。
当然、めがねを作るのに今のように見え方を測定して、その方の度数のレンズをフレームに組み込むわけではないので、レンズを摺ってはフレームにはめるという工場のような感じで、当社の社長も学校から帰るとこの仕事をするのが日課だったらしいです。
メガネのご購入システムも大きく変わり、現在ではしっかりと測定した度数をお気に入りのフレームに組み込むという過程にかわった今でも、この玉摺機は、面取りというレンズのバリをとる作業に現役で使っております。
現在主流のダイヤモンド砥石の面取り機では取れない、柔らかくとても薄い優しい面取りができ、当店のメガネはレンズの面取りを見ればわかります。
時代の変化により大きく眼鏡を販売させて頂く環境やシステムは変化しておりますが、創業当時の想いを受け継ぎ、今後も頑張っていこうと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。
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